SDGsへの関心が高まり、学校教育でも環境問題について学ぶ機会が作られています。そんな中、遊びながら環境問題を学べるゲームが増えています。
今回は環境問題についてゲームで学ぶことのメリットや、環境問題を学べるゲームの種類や特徴を解説します。
まずは、ゲームで環境問題を学ぶとどんなメリットが得られるのか見ていきましょう。
勉強が苦手でも、ゲームなら楽しみながら知識を深められる
子どもでも大人でも勉強への苦手意識がある人は、一定数いるのではないでしょうか。「環境問題」という言葉を見ると、なんだか難しいイメージで学ぶ気になれないという人もいるかもしれません。
しかし、ゲームであれば「学ぶ」というよりも「遊ぶ」感覚で、環境問題について知識を深められるメリットがあります。
親子で遊び、環境のためにできることを考えるきっかけができる
環境問題は実際に自分の生活に直接影響が出ない限り、なかなか興味・関心を持つことは難しいものです。しかし、環境問題をテーマにしたゲームで遊んで疑似体験をすることで、自分にとってより身近な問題としてとらえられるようになります。
ゲームの中だけではなく実際に起きている問題であることを認識できれば、日常生活での行動にもつながっていきます。
親子で環境問題について学べるゲームで遊び、環境維持のために何ができるかを一緒に考えるきっかけができるのも大きなメリットです。
環境問題を学べるゲームにはどんなものがあるでしょうか。
SDGsが学べる環境すごろく
環境問題を学べるゲームの中に、楽しみながらSDGsと環境問題を同時に学べるすごろくがあります。すごろくで遊びながら「なぜこれは環境に悪いのか」「なぜこれは環境に優しいのか」といった疑問を引き出し、SDGsや環境問題について考えるきっかけを作ります。
特に難しいルールはなく、一般的なすごろくと同様にサイコロを振って出た目の数だけマスを進むだけなので、誰でも簡単に遊べるのが魅力です。
しかも、無料でデータをダウンロードできるため、コストが掛からないのも嬉しいポイントです。
環境省が配布するエコプラントゲーム
エコプラントゲームは工場経営を疑似体験し、生産と環境対策のバランスや環境問題への関心を高めることを目的とするカードゲームです。環境省が配布しており、もともとは学校の教材用として作られました。
個人ではなくチームでプレイするのが特徴で、プレイヤーは工場長になり1年間エコプラント(工場)を経営します。毎月与えられた100万円分の資金を生産活動と環境対策にうまく振り分けていき、最終的に最も多く利益を上げたチームが勝ちです。
生産活動を増やせば利益は上がりますが、その分環境負荷が大きくなり環境対策の資金が必要になるため、生産活動と環境対策のバランスが重要です。
(参照:エコプラントゲーム)
環境省のサイト内で遊べるシミュレーションゲーム
環境省のサイト内に、環境問題をテーマにした1人で遊べるシミュレーションゲームがあります。プレイヤーは主人公のたぬきになって村づくりを行います。その中で、化学物質の使用による環境へのリスクを学べるゲームです。
稲を育てる上で「かっぱ」や「てんぐ」の力を借りることができますが、頼りすぎると村が滅んでしまうリスクが伴います。
化学物質の使用と自然環境の保護をバランス良くとりながら理想郷を作り上げていくため、ゲームの中だけではなく現実世界に重ねて気づかされる部分が大きいことでしょう。
(参照:つくろう!ポンポコ理想郷)
ごみを削減する方法が学べるボードゲーム
遊びながらごみ問題を知り、ごみを削減する方法を学べるボードゲームがあります。プレイヤーは町の住人になり、ごみがたどり着く最終処理場が満杯にならないようにプレイヤー同士が協力するゲームです。
ごみ削減カードには「本は電子書籍を買う」「贈り物はものではなく体験を贈る」など、ごみを減らすためのヒントが描かれており、日常生活での実践につなげることができます。
協力が必要なゲームでもあるため、コミュニケーション力やチーム力を高めるのにもおすすめです。
環境問題を学べるゲームには、楽しみながら知識を深め、疑似体験することで環境問題をより身近なものとしてとらえられるようになるなどのメリットがあります。
複数人で遊べるすごろくやカードゲーム、パソコンやタブレットで1人で遊べるシミュレーションゲームなど、種類もさまざまです。
ぜひ、まずは気になるゲームを選んで親子で遊んでみてはいかがでしょうか。楽しく遊んでいるうちに、自然と環境問題への関心が高まっていくことでしょう。
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