プラントベースミートやプラントベースミルクなど、植物由来の食品に注目が集まる中、新たな食材として登場したプラントベースエッグ。植物性食品だけで、卵を再現しています。
今回は、プラントベースエッグは何を原料として作られているのか、またどんな特徴があるのか解説します!
一般的な卵は鶏から生まれたものですが、プラントベースエッグは植物由来の原料でできています。にんじんや白いんげん豆を使用したものや、緑豆や豆乳で作ったもの、こんにゃく粉を主原料としたものなど、商品によって原料はさまざまです。
また、卵の鮮やかな黄色はターメリックやにんじんなど、食材の色で再現しているため、基本的に合成着色料は使われていません。
色や食感の再現なども植物由来の原料を活かして作られており、コレステロールゼロでたんぱく質はしっかり摂れるのがプラントベースエッグの特徴です。
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ここからは、プラントベースエッグの良い点を見ていきましょう!
プラントベースエッグは動物性食品ではないため、一般的な卵のように鶏を飼育する必要がありません。
植物由来の原料を使用しているので、鶏の飼育に比べて生産時の水の使用量も抑えられます。日本人は一人当たりの卵の消費量が世界で2番目に多いと言われており、鶏の卵からプラントベースエッグに置き換えることで、鶏にも環境にも良い影響を与えることができるでしょう。
(参照:
http://keimei.ne.jp/article/1%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E9%B6%8F%E5%8D%B5%E6%B6%88%E8%B2%BB%E9%87%8F%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC333%E5%80%8B%E3%81%A7%EF%BC%92%E4%BD%8D%E3%80%80%E5%A2%97%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%A8.html)
プラントベースエッグの形態は、スクランブルエッグのようなふわふわとろとろの状態で商品化されているものや、加熱用として液体状で販売されているもの、豆乳と混ぜて使うパウダー状のものなどがあります。
すぐに食べたい場合はスクランブルエッグ状、料理のつなぎとして使いたい場合は液体状やパウダー状…というように、作りたい料理や用途によって選べるのはプラントベースエッグの良い点です。
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通常の卵は電子レンジで加熱すると固まってしまい、ポソポソな食感になってしまいます。
しかし、スクランブルエッグ状で販売されているプラントベースエッグなら、電子レンジで加熱しても固まらず、ふわふわとろとろのままです。
半熟のおいしい状態をキープできるのも、プラントベースエッグの良い点です。
プラントベースエッグの良い点は、卵アレルギーを持つ人でも食べられることです。植物由来の原料で作られているため、卵が食べられない人でも安心して食べられます。これまでアレルギーが原因で卵料理をあきらめていた人も、プラントベースエッグの卵料理で食の選択肢が広がりますよ。
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プラントベースエッグは、さまざまな料理にアレンジできるのが魅力です。ここではプラントベースエッグの活用方法を紹介します!
プラントベースエッグは親子丼やかつ丼、オムライスなどの卵を使う料理に活用できます。スクランブルエッグ状のものを使用すれば温めてかけるだけなので調理も簡単です。
「卵をプラントベースにしているのにお肉を使うのはちょっと…」という人は、大豆ミートなどのプラントベースミートでアレンジするのも良いでしょう。
植物由来の食材でも、ボリューム満点の親子丼やかつ丼が作れますよ。
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プラントベースエッグは卵のつなぎが必要な料理に活用できます。お好み焼きやたこ焼き、ハンバーグ、つくねなど、卵のつなぎが欠かせない料理には液体状やパウダー状のプラントベースエッグを使うのがおすすめです。
こちらもハンバーグやつくねのお肉も、ひき肉タイプのプラントベースミートを使うと、よりヘルシーに仕上がりますよ。
プラントベースエッグは、お菓子料理にもアレンジできます。パンケーキやフレンチトースト、プリンやカスタードクリームなど卵をたっぷり使うお菓子にも大活躍。
卵アレルギーでこれらのスイーツが食べられなかった人でも、プラントベースエッグなら安心して食べることができます。卵アレルギーのお子さんも大喜びすることでしょう。
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プラントベースエッグは鶏や環境に優しいだけでなく、卵アレルギーの人でも食べられるというメリットがあります。
また、商品によってはヴィーガン対応のものもあります。選ぶ際には表示をよく確認してみてくださいね。
プラントベースエッグはさまざまな料理やお菓子作りにアレンジできる、とても便利な食材です。今後ますますプラントベースエッグ市場は拡大していくと考えられます。
これからは新たな食の選択肢として、プラントベースエッグを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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